大盛屋 チェリカフェニックス メルセデスベンツ 220SE(W111) [メルセデスベンツ]
「そんなタイヤで大丈夫か?」「大丈夫だ問題ない」
今回は大盛屋製メルセデスベンツ220Sです。220SEことW111系は1959年より登場しており、縦目のグリルとテールフィンが特徴的で、通称ハネベンとも呼ばれました。65年まで生産され、W108系にバトンタッチします。
大盛屋のモデルは1962年より登場しました。材質はアンチモニーで開閉機能はありませんがサスペンションとステアリング機能が備わっています。子供のおもちゃという前提からかフロントのマスコットは省略されているのが残念ですが、プロポーションがよく重厚感もある傑作モデルです。色バリエーションとしては他に白と黒があります。
「ところでグレータイヤを履いてるけど凹まない?」「え?もちろん凹んでいるよ」
大盛屋コレクターにとって一番の恐怖すべき存在はグレータイヤと呼ばれる中期のタイヤです。ディンキーとかの白タイヤのように雰囲気があって良いのですが、色素が薄い為か耐久力は著しく低く普通に飾るとほぼ確実に重みでつぶれてしまいます。加えて材質の問題からか保管環境によってはタイヤがドロドロに溶けてしまうこともあります。恐ろしいことにこのタイヤが溶ける現象は50年以上たった今でも起こります。このグレータイヤを履いたモデルの大半は外車ですが、クラウンやセドリックといった国産高級車にも使われている為所有するコレクターは不安で眠れぬ夜を過ごしています。
「そんなタイヤで大丈夫か?」「黒タイヤを頼む」
不評の為か分かりませんが、グレータイヤは途中から黒タイヤに変更されます。こちらに関しては溶けることはまずありませんし、グレータイヤと比べて遥かに丈夫ですので普通に飾ってもまず問題ありません。ただ、ゴムという材質自体劣化しやすい物ですので将来的なことを考えると余り負荷をかけない方がいいかと思います。ちなみにこちらはセカンドモデルで、ステアリング機能は省略されています。大盛屋の220SEはその後金型改修され、ダイヤペットの230Sに使用されます。
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ミクロペットは外国車もとても良い雰囲気のモデルが多いですね。
・・・しかし、潰れる上に溶けてしまうとは。。。恐ろしいタイヤですね~。
ディンキー等の白タイヤはレストア用のリプロ品が売られていますが、
流石にこのタイヤはそう言う物はないのでしょうか?
by Ponys41 (2011-07-24 21:47)
>Ponys41様
以前とあるミニカーショップで聞いた話ですが、専用品ではないですが外国製でグレータイヤに似ている代替品はあるそうです。
ただ大盛屋のタイヤはホイールの内側に食い込ませるタイプの為非常に外しにくく、しかも溶けている場合はホイールに溶けたタイヤがこびりついています。
なのでオリジナルとかグレータイヤにこだわる必要が無ければ、ジャンクの黒タイヤを見つけてホイールごと交換した方が早いかもしれません。その場合はカシメを外す覚悟が必要になりますが(汗)。
by miru2009 (2011-07-24 22:27)