ポリトーイ イノチェンティ IM3(ADO16) [イタリア車その他]
今回はポリトーイ製イノチェンティモーリスIM3です。
IM3は1963年より登場したイタリアの乗用車で、英国のモーリス1100(ADO16)をベースとしています。
60年代当時のイノチェンティ社は英国のBMCと提携しており、同社の車をベースとしてオリジナルの車を登場させていました。オリジナルのADO16系との違いはフロントマスクで、オリジナルを担当したピニンファリーナにより変更されました。
オリジナルのADO16系はディンキー・テクノ・スポットオンよりモデル化されていますが、イノチェンティ版に関してはこのポリトーイが唯一と思われます。出来はポリトーイらしくシャープでフルアクションを備えていました。
ミニチャンプス マセラティ ギブリ [イタリア車その他]
ミニチャンプス マセラティ クアトロポルテ [イタリア車その他]
コーギー 271 デ・トマゾ マングスタ [イタリア車その他]
今回はコーギー製デ・トマゾマングスタです。ギミック王国コーギーにおける60年代末期の傑作で、シャシー脱着ギミックを搭載しています。製造は1969年のみで翌70年には8本スポークのウィズホイール仕様に変更されます。その為レアモデルと言われていますが、生産数は多かった為か1つの問題を残して割に見かけることは出来ます。
このモデルにおける最大の問題は非常に折れやすいアンテナにあります。プラ製ですが非常に脆く経年劣化で軽く触っただけで根元から折れてしまいます(触らなくても自重で折れることも)。加えて箱が写真のような魅力的なディスプレイ箱ですが、アンテナに対する保護が無い為箱に当たり未開封でも折れているモデルは多々あります。そのため完品状態で残っているモデルはほとんどありません。ちなみに写真のモデルも折れた物を修復しています。
色バリエーションはこれのみで、ウィズホイール版(こちらもアンテナが現存しているモデルはほとんどありません)もグリーンメタリックのみでした。
ポリトーイ & EDIL TOY イソ・グリフォ [イタリア車その他]
イソグリフォ特集最終回は60年代当時のイタリア製モデルです。まずはポリトーイから。ポリトーイのイソグリフォは1968年からEシリーズにて登場しました。
ポリトーイのEシリーズは、これまでの豪華なMシリーズと比べてコストを抑えた廉価版シリーズとして登場しました。プラパーツを使わずほぼダイキャストのみで構成されており、開閉部分もほぼドアのみになっています。タイヤは初期はゴムタイヤ・ダイキャストホイールですが、その後は粗悪なプラスチックの一体成型のホイールになります。ただ廉価シリーズとはいえプロポーションの良さはさすがです。色バリエーションでは赤・黄色等があります。
続いてポリトーイと同じイタリア製のEDILTOY(エディルトーイ)版のイソグリフォです。
エディルトーイは60年代後半のみ活躍したメーカーで、ポリトーイMシリーズのようにプラパーツをふんだんに使い、開閉部も多いのが特徴です。活動期間が短い為高額で取引されているモデルが多く、特にアルファGT・フィアットやランチアの4ドアセダン・ランボルギーニミウラ等は人気が高く非常に高価で取引されております。
このエディルのモデルは、フルアクションかつプロポーションも良いのでイソグリフォのミニカーの中でもお勧めの一台です。色バリエーションでは赤・オレンジ・シルバー等があります。ちなみにエディルトーイのミニカーの金型の一部はその後トルコに渡り、このモデルもOrleyというブランドにて生産されました。
最後にイソグリフォの動画です。
スパーク イソ・グリフォ A3/C & マッチボックス イソ・グリフォ A3/L [イタリア車その他]
イソグリフォ特集2回目はスパーク製イソグリフォA3/Cです。A3/CはイソグリフォA3/Lのコンペティション版として1963年より登場しました。64年のル・マンにも参戦し、14位で完走しました。デザインはA3/Lと同じジウジアーロです。
A3/Cのミニカーは、これまでテクノモデル等のレジンキット程度しかありませんでした。今回同じレジンとはいえスパークから登場したことによりようやく日の目を見た感があります。A3/Cの関連モデルでは、以前にも紹介しましたがビッザリーニスパイダーがあります。
ビッザリーニは元フェラーリのエンジニアで、イソグリフォのシャシーを開発しました。後にイソ社から離れてA3/Cのロードバージョンであるビッザリーニ5300を生産しました。並べてみると分かりますが、ビッザリーニスパイダーGTがイソグリフォA3/Cをベースにしていることが解ります。
画像整理をしていたらマッチボックス版のイソグリフォの画像を見つけたのでついでにアップします。
マッチボックスのイソグリフォは60年代末期に登場したモデルでサイズはトミカより若干小さめです。旧ホイールではバリエーションはこれだけでしたが、スピードホイール化した後でも作られ続けて70年代後半まで作られたような記憶があります。スピードホイールでは確か3種類の色バリエーションがありました。
ミニチャンプス・コーギー イソ・グリフォ 7L [イタリア車その他]
今週はイソグリフォ特集です。まずはミニチャンプス製イソグリフォ7Lです。78年より登場したモデルで、通常のイソグリフォA3Lはシボレー製の5.4リッターV8エンジンですが、こちらの7Lは7リッターのエンジンを積んでいて、最高時速は300キロです。外観上の特徴は大型エンジンの為ボンネットが四角く張り出しているところです。生産数はわずか90台でした。
ミニチャンプス製のモデルは以前にも紹介しましたが、今回は別カラーです。他には黄色があります。
当時の7Lのミニカーではコーギー製があります。70年より生産されて72年までに25万台以上売り上げました。
ボンネット・ドアが開閉して、更に走行性能に非常に優れた8本スポークのウィズホイールを装備しています(笑)。バリエーションは無く、これのみでした。個人的に数あるウィズホイールの中でも最高のモデルだと思います。ウィズホイールなので敬遠されがちですが、一度手に取っていただくと分かりますが完成度が高く、ウィズホイール時代には決してコストダウンが見え見えのモデルだけしか無いのではないことが分かっていただけるかと思います。
DUGU チシタリア202 [イタリア車その他]
今回はDugu(ドグゥ)製チシタリア202です。ピニンファリーナ作品の中でも最高傑作とされる車で、ニューヨーク近代美術館に“動く彫刻”として永久展示されていることで有名です。1948年の時点で10年以上先を行ったデザインが出来ている事に驚愕させられるモデルです。
これだけの有名な車でありながら、ミニカーではほとんどモデル化されることが無く、クーペではこのDOGU製のモデル程度しかありません。DOGUは1963~75年辺りまで活躍したメーカーで、クラシックカーを専門に扱っておりました。このモデルも1968年に作られたモデルですが、塗装の質感やプラスチックパーツの精度など現在のミニカーと比べても遜色のないレベルです。
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